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作品名 「心」
心臓の形。
この字を書く時には筆を逆手に持ち、下から上に向かって変化をつけながら3つの房のような入れ物を書きます。最後に点を書いて完成です。
優しい心、力強い心、心臓の鼓動が聞こえてくるような躍動感のある心、筆のタッチで様々な心を書分けているので、必要な人たちに、必要とする心のエネルギーを感じて、充填していただけるそんな字です。
作品名 「華」
左右に葉が出てのびやかに生えている草花の象形。下の2つの丸い部分は、根っこの球根を表しています。
この字を書く時は真ん中の茎から下を先に書 きます。根っこの部分はしっかりと土の中に根付かせ、両方に開いた葉の部分はすらっと伸び た茎と、豊かに垂れ下がった葉が、いかにも植 物であるかのように書くことがポイントです。
この字を見るだけで、不思議と華やいだ気持ちになれます。落ち込んだ時や、気持ちを上向 かせたい時に、力を借りたい一文字です。
作品名 「龍」
頭に辛字形の冠装飾をつけた蛇状の獣の形。この種類の冠は霊獣であることを示すもので、龍は霊的な力を持つも のと思われていました。
この字を書く時には、まず冠部分から書き始め、月の部分が頭を表すので、表情を意識しながら書きます。首から 尻尾にかけては龍の躍動感が出るように、思い切ってくね らせ、下から上に向かって筆を突き上げるようにして動きを出します。
青龍は仕事や人間関係、赤龍は健康を司ると言われています。青墨や朱墨を使ってそれぞれの龍を書き、お守りと して身に着けたり、部屋に飾って部屋の運気を上げるなど、 龍の力を借りてみるのもいいですね。
作品名 「火」
燃え盛る火の形。炎がめらめらと燃え上っています。
この字を書く時は、筆を逆手に持ち、下からググッと回転をさせながら、炎の揺らめきを表現します。
神道で台所の火の神様は竈三柱大御神といい、 火を掌る神として、お札を祀って火事のないことを祈願したりしますが、この古代文字の火も 火を掌る象形として、同様のパワーを秘めていると考えられます。飲食店やキッチンに飾って 火の神様に御守りいただきましょう。
作品名 「福」
酒樽などの器と祭壇の前の三方の形。神前に酒樽を供えて祭り、幸いを求めることを福といいます。
この字を書く時にはメインとなる右側の酒樽を先に書きます。酒樽の形は、細い物や、背の高い物、どっしりとした物や、丸い物など様々なバリエーションで書くことができます。左の三方は上に載せるお供物を3つ書いてもよし、1つだけでも良い感じです。
まさに福を呼ぶそのものの字です。毎日眺めたり、家や会社の玄関などに飾り、福の神を呼び込むのに一役買ってくれます。また、この字は人に贈っても縁起が良く、大変喜ばれる字の一つです。
作品名 「命」
令と口で成り立っています。令は礼冠をつけて跪いて神 の啓示を受ける人の形。口は祝いの祈祷の紙を入れる器の形。神に祈ってその啓示を待ち、その啓示として与え られたものを命といいます。
この字を書く時には、礼冠を先に書き、次に跪く人間の 体を豊かで滑らかな線で書ききります。左側にバランス良 く口を書いて出来上がりです。
命とは神から与えられたものであり、いつも神の前で命 をあるものは跪き、謙虚な気持ちで、その命を与えられて いるということに感謝の気持ちを持って過ごしたいもので す。命の尊さを日々振り返るためにも、この字を度々見返して、命が尽きるその瞬間まで、全うしたいと思わせてくれる字です
作品名 「祥」
羊と三方の形。福や善の意味とされますが、本来は吉凶ともに、その予兆となるものを祥と言っていました。三方と共に羊をお供えにして、良いことが起きますようにと、祈りを捧げたのでしょうか。
この字を書く時には、右側の羊は羊の角を勢いよく上に向かってスッと引き角の先をくるっと丸めます。顔の部分は鼻と口を書いて、まさに羊そのもののように。左側の示す辺は神棚にお供物をお供えする三方ですので、羊に沿えます。
良いことを呼び込みたい時のラッキーチャームとして、祥の字のパワーに力を借りましょう。
作品名 「父」
斧と又とで構成されている象形。又は手の形。昔は斧を使う人は一家の中では父と決まっていたため、斧を持っている手の象形が、父となりました。
この字を書く時には、まず斧の部分を力強く下から上に向かって勢いよく筆を走らせます。そして、手のひらを大きく開いて斧を掴む手を書きます。
父に対しての尊敬と感謝、愛を感じたい時に、父の文字を眺めてみてください。力強さの中にある、優しさに触れることができるはずです。
作品名 「母」
両乳を持った女性の形。
子供を抱き子に乳を与えている象形と言われていますが、子の姿は字の中にはありません。
この字を書く時は、豊かな実線で人の体部分を書き、その後に子を抱きかかえているような包容力を思い描きながら、両腕を書きます。最後に女という字の違いとなる両乳を表す●を書き入れます。
最古の時代から母とは包容力のあるものであり、子を愛する姿が象徴的であったようです。
母を想う時間を大切にしたい時、自分の中の母性を感じたい時、この母という字を見つめてみてください。優しさと、懐かしさがこみあげてくるに違いありません。
作品名 「始」
女辺は女が跪いている形。台は祝祷を入れる器に農具の鍬を収めた形。農耕を始める季節になって、まず農具を清めることが、作物を害虫などから守るために、道具を祓う儀式を行いました。農作業は命を繋いで行く上で、食物を生産する最も大事なこととであり、それを始める時に行った儀式の様子が、そのまま、始めるという字になっています。
この文字を書く時は、古代文字は記号であったため、左右の辺とつくりはどちら側になっても良いので、バランスよく書くことができます。女辺が右向きなので、左側に鍬をすらっとした直線で表し、手で受け止めるように書きます。
物事を始める節目に来ているとき、原点を忘れず、始めた時の気持ちを大切にしたいと思う時、この文字のパワーに触れてみましょう。
作品名 「楽」
柄のある手鈴の形。舞楽の時にこれを持って神を楽しませる時に使用したもので、シャーマンに最も愛された道具といわれています。今でも御神楽の時には鈴が用いられています。
この字を書く時にはまずは柄の部分を芯の通った黒々とした線で、しっかりと書き、鈴の部分は、鈴が振られて、鈴の音が鳴り響いているように、様々な表情で書き入れて行きます。
楽しい気分になりたい時に、楽しいことを引き寄せたい時に、見ているだけで楽しくなる文字です。
作品名 「虎」
虎の形。虎そのものの動物の象形が縦に書かれています。口を広げて、強そうな虎のイメージが伝わってきます。
この文字を書く時には、いかにも生きているかのように。どの部部分から書いても良いですが、漢字の書き順と同じように頭の方から尻尾に向かって筆を進めます。
虎の威を借りたい時に、また、12支の干支がとら年の人にはお守りとしてこの文字を身近に置くのも良いですね。
作品名 「若」
象徴の意味としては、巫女が両手を上げて舞いながら神に祈り、神託を求めている形をさします。神託を受けようとして髪を振り乱してエクスタシーの状態にあることを示しています。
古代文字を書く時にはまず、巫女が神の前で祈りを捧げている体の部分を書きます。なめらかな豊かな曲線にすると、巫女の艶めかしい女性らしさが表現できます。次に両手を上げた形を書き、下から上に向かって逆立った髪の毛をエクスタシー状態であるように書き上げます。
いつもエネルギッシュでいたい時、精神を最上の状態に保ちたい時に、「若」の象形はパワーを与えてくれます。「若」に秘められた巫女は豊かなエネルギーを感じさせてくれるはずです。
作品名 「祝」
祭壇に供え物をする三方の示す辺と祝祷を収める器である杯を神に奉納するために頭上に掲げて跪いている祝祷をしている人の形。祝の意味は祝祷そのものを意味していますが、その人のために邪気を祓うということもさします。
この字を書く時には、頭上に掲げられた杯の器を始めに書き、その下に豊かな実線で跪く人の体を書きます。左側には祭壇にお供物を供える三方を書き祝の字の完成です。
自分にお祝いすべきことを呼び込みたい時、誰かのお祝いごとがあるような時に祝の字を身近に置いたり、贈ったりして、お祝いムードを盛り上げてみましょう。
作品名 「春」
日が差して、草木が伸びやかに生え出る形。春は陽光と関係のある字で、動く、輝くの意味を持つ字であろうと言われています。
この字を書く時には、まず土台となる日をしっかりと書き、そこから草木が勢いよく上に向かって伸びていく様子を何本かの線で表現します。この時にすべての線が同じにならないように、太さや強弱に気を配りながら、植物を意識した線の配置をします。
陰陽道でいけば、陽にあたる漢字です。物事の光り輝く面に焦点を当てたい、新しいことに挑戦し、育てて行きたい、そんな時にぴったりの字です。
作品名 「生」
草の生え出る形。草木が生き生きと上に伸びて行く様子には生命が漲っています。
この字を書く時は、まず土台となる土の部分をどっしりと力強く書きます。次に主な幹や茎となる部分を豊かな線で下から上に向かって書き、枝葉の部分は掠れた線や葉に見えるような短い線で趣を出します。
生き生きと人生を輝かせたい時に、病やストレスで心身ともに弱って来た時に、年老いてもまだまだ生きる素晴らしさを実感して行きたい時に、この生という字が力を貸してくれます。今、生きていることに感謝と喜びを思い起こしてくれる文字です。
作品名 「響」
「饗」と「郷」は同じ。郷は食器を挟んで、人が対坐して饗宴をしている様。相向かい合って、音響を発していることからも、響となりました。
この字を書く時には台に乗った状態の食器に盛られた食事を両側から人が座って食べている様子なので、座っている感じと、食べ物に向かっている様子が分かるようにリアル感を出して書きます。
美しい音楽の響きや、美味しい食事に癒されたい時、そんな空間を作りたい時に、この字のパワーを借りてみてください。家のダイニングや、レストランなどにぴったりの文字です。
作品名 「神」
電光が屈折して走る形で、神威の現れと考えられています。つまり、雷の稲妻の象形で、稲妻は神の仕業であると考えられていたのです。
この字を書く時は、直線は稲妻の鋭さ、曲線は光の屈折の回転をメリハリをつけて書分けます。斜めに落ちている線は稲妻そのものなので、勢いよく引くことが重要です。
神は正しく神なので、存在感と威光のある字体となり、部屋の大切な場所に飾り、日々の安寧と幸福を守ってもらいましょう。
作品名 「土」
象形の意味としては、農民が共同で土地の神をまつるために土を丸めて台上に置く形や、地中よりものを生み出す形をさします。「社」の原字となっています。
古代文字として書く時には、土台を最初の一筆として、どっしりと力強く書きます。次に物が生まれ出るかのように、筆を下から上にググッと書き上げます。
地に足をつけて何かに取り組みたい時、新しい何かを生み出したい時に、「土」の象形は味方になってくれます。クリエイターやアントレプレナーの方に自然のパワーを与えてくれるはずです。
作品名 「好」
女が子を膝の上に抱く象形。女性がその子を愛好することを示している字です。
この字を書く時には、女を膝を出して座っているかのように、しなやかに書き、子供は無邪気にわーい!と両手を挙げて喜んでいるような楽し気なイメージになるように、思いを込めて書きます。
好きという感情は元々は男女の恋愛と言うよりは、親子の愛情を示すものだったのです。子供の部屋に飾ったり、家のリビングに飾ったりして、【好】の文字から親子関係の素晴らしさをいつも感じられる空間作りに役立ててみてください。
作品名 「酉」
酒樽の形。金文では酒そのものの意味に用いていました。樽の下の方の2本線に×は酒樽の周りに巻かれた縄を示しています。
この字を書く時には、本来は酒を表す意味の字ではありますが、干支の酉として用いたい場合は、酒樽のふたの部分をにわとりのとさかに見立てて、装飾をつけてみました。
酉年の人のお守りとして、年賀状などに使用してみるのも楽しい使い方です。
作品名 「史」
史は又と中に分かれます。又は右手の形、中は祝祷を収める器である賽を木に着けた形、これを神に捧げて祭る形式の祭儀を史といいます。
この字を書く時には、中の棒の部分をしっかりと下ろし、下に手を書き、神に向かって捧げるように伸びやかなイメージに仕上げます。
論語などの文献の中では史官は神巫たちと並んで最高の執政者でありました。よって、仕事で昇進したい、プロジェクトを成功させたい、という時は史の文字を傍らに置き、神様に向けて願い事を捧げてみると良いでしょう。
作品名 「夢」
寝床で巫女が眠りながら神の啓示として現れる夢を見ながら、祈りを捧げている形。なので、寝台の上で眠っていながらも目を大きく見開いている様子が描かれています。
この字を書く時は、中心となる見開いた目をしっかりと書き、その上にまつげを書きます。体部分は寝ているような、起きているような格好に。右側には足の付いた寝台を書き添えます。
現実的な毎日から、夢のある人生へと転換したい時に、自分の夢の再確認をする力を貸してくれます。良い夢を思い描き、眠っている間も高次元の意識とつながり、夢の実現を速めてくれるパートナーとなってくれる文字です。
作品名 「祭」
月(肉)と又(手)示は祭卓の象形。祭卓の上に手で供え物としての肉を供えて祭ることを指しています。
この字を書く時にはどのそれぞれのパーツのバランスを考えてバラバラになってしまわないように気を付けて書きます。お供え物の肉が大きい方が立派なので、月をメインにしてみました。
賑やかな気分になりたい時、縁起の良い空気感を作りたい時に、【祭】の文字の力を借りてみましょう。
作品名 「躍」
鳥が羽を広げて飛び立とうとする形。
この字を書く時には、今にも飛び立ちそうな、大きな羽と鳥の体のバランスを見ながら、羽にニュアンスをつけながら下から書きます。
人生に飛躍を求めたい時、活躍の場を広げたい時、この【躍】の字を身近に置いて、自分が飛び立つ姿をイメージしてみましょう。必ず、躍進のチャンスを掴めるはずです。
作品名 「浴」
浴とは禊を表す言葉。禊をするために水を頭から浴びている象形。
この字を書く時には、真ん中にいる人をシンプルにすっきりと書き、バランス良く、浴びている水しぶきを降らせるようにします。金泥も降らせることにより、浴びるほどに金銀がやってきますようにとの意味も込めました。
禊を表す文字なので、身辺を禊の気持ちですっきりと整理したい時、良きものを浴びて、すっきりとした気持ちで出直したい時、【浴】の字を側に置いて宇宙から禊のパワーを受け取ってください。
作品名 「光」
象形の意味としては、火をつかさどる人が神の前でひざまずき、その頭上で燃える火の形をさします。
古代文字として書く時には、まず、神の前でひざまずく人の体を豊かな線で書きます。次に頭上で燃える火を、いかにも火が燃えているようにめらめらと、強弱をつけながら、筆をしたから上になぞります。
毎日を光り輝かせたい、自分が光になりたい、そんな思いを持ちながら、一日の初めや終わりに神の前にひざまずき、心をニュートラルにリセットしたい時に、力を貸してくれる象形です。宇宙のパワーを感じたい時にも味方になってくれるでしょう。