古代文字とは

古代文字とは、漢字の原点である

約三千二百年前に中国の安陽(河南省)に都した

殷王朝が、占いに用いた亀の甲羅の腹や

牛の肩甲骨などに文字を刻した甲骨文字や、

殷から周の時代にかけて青銅器に文字を鋳こんだ

金文などを総称したものを指します。

日本の漢字研究の第一人者である白川静氏によって

編まれた漢字変遷の辞書である『字統』が

古代文字の成り立ちを明らかにしています。

「光」

象形の意味としては、火をつかさどる人が神の前でひざまづき、
その頭上で燃える火の形をさします。
古代文字として書く時には、まず、神の前でひざまずく人の体を豊かな線で
書きます。次に頭上で燃える火を、いかにも火が燃えているかのようにめらめらと、強弱をつけながら、筆を下から上になぞります。
毎日を光り輝かせたい、自分が光になりたい、そんな思いを持ちながら、一日の初めや終わりに神の前にひざまずき、心をニュートラルにリセットしたい時に、
力を貸してくれる象形です。宇宙のバワーを感じたい時にも味方になってくれるでしょう。

  • 「光」甲骨-1「光」

  • 「光」甲骨-2「光」

  • 「光」甲骨-3「光」

  • 「光」甲骨-4「光」

「若」

象形の意味としては、巫女が両手を上げて舞いながら神に祈り、神託を求めている形をさします。神託を受けようとして髪を振り乱してエクスタシーの状態にあることを示しています。
古代文字を書く時にはまず、巫女が神の前で祈りを捧げている体の部分を書きます。なめらかな豊かな曲線にすると、巫女の艶めかしい女性らしさが表現できます。次に両手を上げた形を書き、下から上に向かって逆立った髪の毛をエクスタシー状態であるように書き上げます。
いつもエネルギッシュでいたい時、精神を最上の状態に保ちたい時に、
「若」の象形はパワーを与えてくれます。
「若」に秘められた巫女は豊かなエネルギーを感じさせてくれるはずです。

  • 「若」甲骨-1「若」

  • 「若」甲骨-2「若」

  • 「若」甲骨-3「若」

「土」

象形の意味としては、農民が共同で土地の神をまつるために土を丸めて台上に置く形や、地中よりものを生み出す形をさします。
「社」の原字となっています。古代文字として書く時には、土台を最初の
一筆として、どっしりと力強く書きます。
次に物が生まれ出るかのように、筆を下から上にググッと書き上げます。
地に足をつけて何かに取り組みたい時、新しい何かを生み出したい時に、
「土」の象形は味方になってくれます。クリエイターやアントレプレナーの方に自然のパワーを与えてくれるはずです。

  • 「土」甲骨-1「土」

  • 「土」甲骨-2「土」

  • 「土」甲骨-3「土」

  • 「土」甲骨-4「土」

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